僕はいつまでも窓の外の景色を見続けていた。

写真と旅と時々(わりと)二次元

「人気アニメに魅せられる、聖地巡礼という新しい町おこし」

2016.02.27-28 Iwami, Tottori Pref.

「人気アニメに魅せられる、聖地巡礼という新しい町おこし」

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また行ったのか笑
と思われそうですが、先週の土日に鳥取県岩美町へ行ってきました。
まだ写真が整理できていないのですが、自分の健忘録も含めて。

▼前回はこちら▼

harutrip.hateblo.jp





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過疎が進む港町を舞台にしたとあるアニメの影響で、静かな町に活気にあふれています。(と言っても田舎は田舎)
電車は1時間に1本とかだし、車じゃないと不便な町。


私もそのアニメに魅せられたうちの一人ですが、住んでいる人々が嫌がる様子もなくすれ違う老人の方々が「こんにちは」の挨拶だけでなく、「こんな寒い時期に来てくれてありがとう」や「ここはこのシーンで使われていて(解説)」や「若い子が来るだけで本当に嬉しい」などすごく声をかけてくれます。


私のように大阪に住む人からすれば「本当に何もない」が、新鮮に感じ住人の「当たり前の風景」に感動を覚える。
多分、70位のおじいさんがアニメのシーンと実際の場所を比べた超分厚い手作りのアルバムを持ち歩いているのはここしかないと思う。
調べていると、「この場所はどのシーンに出てきたか知ってる?」と言って知識比べをするおじいさんもいるらしい。
最初は一人の(作品名)おじさんと言って親しまれたおじいさんがはじめたことなのですが、そのおじいさんは去年病で亡くなったそうです。


しかし、この日に行った時も「初めてかー?」と聞かれ、そのアニメの知識比べをしていたのできっと、(作品名)おじさんの後を継いだ人が何人もいるんだと思う。
たかが、アニメ。
ですがその一つの作品をアニメを見ないような老人の方まで浸透し、岩美町を盛り上げたその作品に感謝している住人。


また、飲食店が本当に少ない町で作中に登場した駅前にある「ロマン(作中ではマロン)」さんの奥さんが自発的に交流ノートを作っていて、すべてに「来てくれてありがとう、(書いた内容に対しての返信)」を書いていたり。
もちろん、1回しかお店を訪れなければ返信のコメントは書いた人には届かないのですが、律儀にきちんと返信をノートに書く奥さん、それをまた見に来る人がいる→また書く→返信が繰り返されていて、小さなつながりを感じる。


またふるさと納税も、アニメは始まる2年ほど前までは数十件程度だったのに今では1500件以上に増えていると書いていました。
税収が少ない町にお金が回る、素晴らしいことだと思う。

「本当にいい町に出会えた」と言える岩美町。
まちおこし隊を募集しているのですごく悩む、でも私にはもう少し大阪で写真が撮りたいという思いがある。
今の私ができることはアニメを知らずとも、岩美町に行きたくなるような写真をSNSにアップして、「ここに行ってみたい」と思ってもらえることです。


「忙しい毎日から抜け出して、何もしないをする」「海鮮は抜群に美味しい」「綺麗な海が見たい」そんな風に感じている人が「そういえば岩美町いいって言ってたな、今度の休みいってみよう」と思ってもらえたら、岩美町の町おこしのお手伝いになるんじゃないかと思います。


また、岩美町だけでなく、地域を活性化させるコミュニティデザインに興味があるので「ここ行ってみなよ!」があれば教えていただけると嬉しいです。


大阪から車で3時間、鳥取の東部にある岩美町にぜひ足を運んでみてください。



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(また4月の桜見に行きます)